世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「だったら決まりだな。唯、悪いけどしばらく家から出てて」
「……嫌だ。絶対に出ていかない。琥太郎と雪花ちゃんを二人にきりにはさせられない」
「…あっそ。じゃあ写真はこのままだから」
撮った写真を見せながら唯さんを脅す。
彼氏の顔じゃなくてヤクザの顔だった。
「…いくら琥太郎でも、雪花ちゃんを傷つけたら許さないから」
そんな浅香さんに怯むことなく、唯さんは捨て台詞を吐き、ダイニングを出ていった。
鉛のような空気がダイニングを包む。
カーテンの隙間から覗く空は黒い。
「ついてこい」
唯さんがいたときよりも威圧的で、仕事モードの深景さんを見ているよう。
いや、それよりも残忍さを感じる。
「……嫌だ。絶対に出ていかない。琥太郎と雪花ちゃんを二人にきりにはさせられない」
「…あっそ。じゃあ写真はこのままだから」
撮った写真を見せながら唯さんを脅す。
彼氏の顔じゃなくてヤクザの顔だった。
「…いくら琥太郎でも、雪花ちゃんを傷つけたら許さないから」
そんな浅香さんに怯むことなく、唯さんは捨て台詞を吐き、ダイニングを出ていった。
鉛のような空気がダイニングを包む。
カーテンの隙間から覗く空は黒い。
「ついてこい」
唯さんがいたときよりも威圧的で、仕事モードの深景さんを見ているよう。
いや、それよりも残忍さを感じる。