世界が終わるとき、そこに愛はありますか
廊下の角を2度曲がったところの部屋に連れられ、恐る恐る入ってみると、そこは寝室だった。
慌てて部屋を出ようとしたけど、背後を陣取られて逃げ出せなかった。
間接照明が浅香さんの口許を照らす。
血色のある薄い唇がニヤリと動く。
「服を脱げ。上だけでいいから」
…上だけ?
…何の意図があってそんなことを…。
「5秒以内に脱がないんなら、この写真は五十嵐に送り付ける。5ー、4ー」
「待って!!それだけはやめて!お願い!」
「さーん、にーぃ」
深景さんに見られたら終わりだ…。
「いーち」
だからといって、服を脱ぐなんて無理だ…っ。
「…ゼロ。タイムオーバー」
浅香さんは狂気的な笑みを浮かべてスマホをジャケットのポケットにしまった。
慌てて部屋を出ようとしたけど、背後を陣取られて逃げ出せなかった。
間接照明が浅香さんの口許を照らす。
血色のある薄い唇がニヤリと動く。
「服を脱げ。上だけでいいから」
…上だけ?
…何の意図があってそんなことを…。
「5秒以内に脱がないんなら、この写真は五十嵐に送り付ける。5ー、4ー」
「待って!!それだけはやめて!お願い!」
「さーん、にーぃ」
深景さんに見られたら終わりだ…。
「いーち」
だからといって、服を脱ぐなんて無理だ…っ。
「…ゼロ。タイムオーバー」
浅香さんは狂気的な笑みを浮かべてスマホをジャケットのポケットにしまった。