世界が終わるとき、そこに愛はありますか
そして次の瞬間。


ベッドに突き飛ばされ、馬乗りされてしまった。


「…だから言ったじゃん。素直に従えば嫌な思いはせずに済んだのに」


「……っ」


浅香さんの手があたしの服にかかる─


かと思ったけど、違った。


「冗談。俺はアイツと違って浮気はしないからね。自分で脱いで?んで、自分で寝転がって、俺とツーショットを撮る。それだけ」


…無理に決まってる。


写真を消してもらうために写真を撮るなんてバカげてる。


「まぁそれでも、どうしてもできないっていうんなら実力行使するけど?」


…読めない。


どこまで本気なのか分からない。


ただ、あたしが得する選択肢は存在しないことは確かだ。
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