世界が終わるとき、そこに愛はありますか
どうせあたしのカラダは汚い。


もういいじゃない。


今さらどうなったって。


「…分かった。その代わり、絶対に写真は消してもらうから」


「さすが五十嵐のお気に入り。賢いねぇ」


…無だ。


何も考えるな。


ただじっと耐えればいい。


上半身だけ裸になったあたしを特に見ることもなく、自分も上裸になり、ベッドに潜り込む浅香さん。


その隣に寝るように指示され、渋々従う。


掛け布団はちょうど腰辺りで止めらている。


「あと、表情が硬かったらずっとやり直しさせるから覚悟しとけ」


あたしを腕枕して、胸同士を密着させてくる。


そして空いている方の手でスマホを掲げ、笑顔を作るように要求してきた。


「硬い。もっと楽しそうにしろ」


屈辱以外の何物でもない。
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