世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「何が?」


「…それは…」


トゲしかない口調に泣きそうになる。


怖い。


深景さんが怖い。


「心当たりはあるんだな」


間違いなく3日前の件だろう…。


それ以外に心当たりはない。


「この前約束したこと、忘れたのか?」


首を横に振ることしかできなかった。


怖くて声が出ないんだ。


「じゃあ何で唯ん家に行った。浅香と出くわす危険性を考えなかったのか?」


強引に誘われたから行った。


危険性は考えていたけど、いろいろタイミングが悪かった。


そう説明したかった。


でも、何を言ってもダメな気がして、何も言葉が出てこない。


「答えろ。俺はお前に質問してんだよ」
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