世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「…深景さん…あの……聞いてほしい話があって…その……言い訳…みたいに聞こえる…かもしれないけど、ホントのこと…だから…聞いてほしい…です…」


「…一回落ち着いてから話せ。聞きづらい」


深景さんはそう言ってティッシュとお水を用意してくれた。


あたしが啜り泣く声以外何も聞こえない空間が長く続く。


その間、深景さんはずっとイライラしてるように貧乏ゆすりをしていた。


「で?何?」


待ちくたびれたと言わんばかりの目つきでこちらを睨んでくる。


その視線にまた涙が溢れそうになったけど、グッと堪えて、3日前の出来事を詳細に話した。


相づちなんてものは一切なく、冷たい反応だった。


「…で、お前はまんまと写真を撮ったわけか。頭イカれてんじゃねぇの?」
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