世界が終わるとき、そこに愛はありますか
無言の圧力の後に厳しい暴言を吐かれ、メンタルはズタズタだ。


「スマホから写真を消しただけでデータが完全に消えるって本気で思ってたのか?そもそも、消す前にパソコンにデータ送ってたらスマホで消したって意味ねぇだろ。考えろ」


貧乏ゆすりが激しさを増す。 


「だいたい、なんでこんな無茶な要求を受け入れたんだよ。2枚目を撮る必要がどこにあんの?」


「…それは……」


「お前、本気で頭おかしいよ。あり得ない。マジで腹が立つ。どういう思考回路してんの?理解できない」


一言一言がグサグサと心に突き刺さる。


「…ごめんなさい…っ。ホントにホントに…っごめんなさい…」


「悪いけど、許すつもりはない」


……っ。


そんな…。


どうしよう…。


「お前がそんな女だったなんてな。失望した」


「ちが…っ…あたしはただ…っ」
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