世界が終わるとき、そこに愛はありますか
…たしかに、話すべきだった。


正直に全部打ち明けて、その時に謝罪をして。


2度とこんなことはしない、と約束して。


…もしあの三日間で、そうしていたら今頃はどうなっていたんだろう。


少なくとも、こんなに関係が悪くなることはなかった。


「…なぁ深景。

頼むから、もうあいつを傷つけるなよ…。

今日、説教が終わった頃だろうって電話かけたら、過呼吸になるくらい泣いてたんだぞ。

俺が駆けつけてからもずっと、泣き続けてた。

あんなに傷ついてたのに、あいつはずっとお前のことを想ってる。

あいつにとってお前は、救世主なんだろ。

最後の最後までそれを貫けよ。

途中で切り捨てるなんて俺が許さない」
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