世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「…わかった。

百歩譲って、今回の件は雪花ちゃんが悪いとして、泣かせるまで雪花ちゃんを責め立てる必要はどこにあった。

雪花ちゃんは過去にトラウマを抱えてる。

お前がどんな風に追及したのかは知らないけど、傷をえぐったのは事実だ」


「あれぐらいしないと次もまた繰り返す。そうならないようにしたまでだ」


深景さんはどこまでも冷たい人だ。


仕事のことのになると人が変わるのは本当みたいだ。


あたしは、とんでもない人を好きになって、とんでもない人に嫌われたのかもしれない。


もう、修復は絶望的なのかな…。


「俺らへのやり方をそのまま一般人に、それもまだまだ幼い高校生に、やったって言うのか?お前の方が頭おかしいよ」


「アイツが約束を破ったのは1度じゃない。俺は何度も約束を破る人間が嫌いなんだ」


「嫌いだから、ムカつくから。そんな理由で女の子を泣かせて許されると思ってんの?」
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