世界が終わるとき、そこに愛はありますか
真っ直ぐな瞳。


真剣にあたしのことを考えてくれているんだ。


そんな深景さんを裏切ることはもう許されない。


「絶対に守る。もう二度と裏切らない」


同じように真剣に話すと、深景さんはニコっと笑って頭を撫でてくれた。


「お前のこと、信じてるから」


「深景さん…」


あたし、一度裏切ったのに…。
 

「ありがとう…深景さん…」


何があっても深景さんについていく。


もう絶対裏切り行為はしない。


絶対に…。


「他に何か聞きたいことは?」


聞きたいこと…か。


この際、気になってることは全部聞いておきたい。


「…いくつかあるんだけど、いい?」


「あぁ」


さっき1度も話題に出てこなかった存在─。
< 253 / 490 >

この作品をシェア

pagetop