世界が終わるとき、そこに愛はありますか
こんなのはいつものことだ。


誰もあたしの存在に気づかない。


皆あたしを見て見ぬフリをする。


あたしの相手をしてもカネにならないから。


自分がトップになれればそれでいい、自分がチヤホヤされればそれでいい。


ここはそんな世界だから、仕方ない。


これまで、いろんなボーイやキャバ嬢に話しかけてきた。


けど、無視されるか、軽くあしらわれるだけだった。


今日もそうみたいだ。


お姉ちゃんの情報が喉から手ざ出るほどほしいのに、何も集まらない。


何の手がかりもない。


これじゃ復讐のしようがない。


「…はぁ……」


やっぱり高校卒業して、あたしがキャバ嬢になってからじゃなきゃ無理かな…。


今のあたしじゃ誰も相手にしてくれないんだ。
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