世界が終わるとき、そこに愛はありますか
彼にとってあたしは何てことのない存在だった。


勝手に自惚れて、勝手に傷ついて、バカじゃんあたし…っ。


深景さんがあたしなんか相手にするわけないのに。


もしあの時〝信用できない〟って言わなかったら、こんなことにはならなかった…?


頭に血が上った状態で勢いに任せてあんなことを言ったから…っ。


あの時の氷のような視線が忘れられない。


あの日からあたしたちは変わった。


変えてしまった。


信用できないだなんて言われたら傷つくに決まってる。


なのに、自分の都合で傷つけるような発言をしてしまった。


話しかけづらいって言い訳してないで、もっと早く謝ってれば…っ。


「自業自得だ…っ」
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