世界が終わるとき、そこに愛はありますか
太い鎖でベッドの柵と繋がれていて、とても千切ることはできない。


破壊しようにも素手じゃ不可能。


鍵穴があるけど、狡猾な叔父が鍵をこの部屋に持ち込むことはないだろう。


手枷をはめなかったのは、あたしが逃げない自信があるから。


つまり、あたしはもう逃げられない。


一生このまま…


叔父の性奴隷…。


〝雪花…っ、気持ちい?〟


〝ボクは気持ちいいよ…〟


蘇る気持ち悪い囁き。


ヘタクソなあの手つき。


またあれを経験するんだ…っ。


「ウ…ッ」


胃の中のものがせり上がってくる。


吐きたくない…っ。


処理させてもらえなかったら、ずっと吐瀉物がここにあることになる。


「うっゴホッ」
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