世界が終わるとき、そこに愛はありますか
息が苦しい。


誰かここから出して…っ。


「深景さん…」


彼はあたしの救世主だった。


でも…もう彼はいない。


あたしが消してしまった。


大切な大切な存在を…。


自業自得だ。


後先考えず突っ走って、人を傷つけて。


あたし、何がしたかったの?


なんで最悪の結末になるまで分からなかったんだろう。


あたしがやったことは自己中な行動だって、なんで分かんなかったんだろう。


あたしが謝らずに1ヶ月過ごしたから、こんなことになった。


あたしから謝る以外選択肢はなかったのに。


ずっと愛結や奈津からも謝ることを勧められてた。


なのに、それを無視して言い訳して、何も変えようとしなかった。


「今さら助けてくれ、なんて…言えないな…」
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