世界が終わるとき、そこに愛はありますか
満足そうな笑みを浮かべる叔父。


「…狂ってる」


まさか主犯があの女じゃなくて叔父だったなんて……。


「…あたしを引き取ったのも、あたしを近くに置いときたかったから?」


「そうだよ。映像で見るだけだと満足できなくなっちゃってさ」


ニタニタ笑う叔父に背筋が凍りつく。


この男に常識や法律なんて通用しない─。


「もういいかな?皆が待ちきれないってさ」


叔父が見せてきたパソコン画面では、ものすごい勢いでコメントが流れている。


【まだかよ】

【噂の美少女を早く出せ】

【楽しみだなぁぁ♡】


たくさんの人間が見ている。  


そんなところであたしは……。


「さぁ、始めようか」


叔父はそう呟いてカメラの電源をオンにした。


【キターーーー】

【待ってました!!】

【かわいすぎ】

【さっさとヤれや】

【制服はヤバイ】

【制服の破壊力】

「いや…来ないで……」
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