世界が終わるとき、そこに愛はありますか
ギシ…ッ、ギシ…ッ


「やだ!!!!離して!!」


脱がされまいと腕でブロックしたって無駄だった。


ブレザーを脱がされたかと思うと、ブラウスを引き裂かれてしまった。


はち切れたボタンが床に散らばる。


「いやっ!!!」


大勢の人間に自分が犯されてるところが見られている。


「若い子の肌って気持ちいいね」


荒々しく胸元に顔を埋めてくる。


「やめて……ッ」


恥ずかしいとか、怖いとか、そんなんじゃない。


消えてしまいたい。


世界中の人間の記憶からあたしを消したい。


いなくなりたい。


死にたい─。


「やだぁ……っ」


誰か助けて………っ。


助けてよぉ…っっ。


深景さん…っ。
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