世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「そうその顔!その顔が見たかったんだよ!」


ペチペチペチと煽るように頬を叩いてくる。


「カメラに見せてやれよ。その泣き顔を!みーんな興奮するぞー?」


叔父が無理やりあたしの顔を動かしてカメラの方に向ける。


このカメラの向こうには得たいの知れない人間が何人も何人もいる。


もう、死にたい。


犯されるだけなら耐えられた。


今まで耐えてきたから。


でも、他の人に見られてしまったのなら…。


あたしは死ぬしかない。


もう、生きていけない。


─バタンッ!!!


突然、大きな音を立てて地下室の扉が開いた。


部屋に飛び込んで来たのは叔母だった。


「あなた、逃げるわよ!!」


「え?」


もしかして…助けが来た……?


なわけないか…。
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