世界が終わるとき、そこに愛はありますか
毎日痣ができて、治りかけの傷がまたえぐられて、肌が綺麗になったことなんて1度もなかった。


「謝るから…っ!今までのこと、全部謝るから!!だから、やめさせて…!」


その自己中な言葉がきっかけとなって、あたしの憎悪の念が堰を切ったように押し出されてくる。


「あたしが謝った時、アンタはどうした!?  

痛い、やめて、助けてって泣き叫んだとき、アンタどうしてた!? 

殴るのをやめた!?蹴るのをやめた!?やめなかったよね!?

毎日、毎日、身も心もズタズタにされた!

助けてって、何度も言った…っ

ごめんなさいって、何度も謝った…っ

だけど…っ!!

アンタはやめなかった…っ!!」


「もうあんなことしないから!約束する!!もう二度とアンタに手をあげない!だから─」


「そういうことを言ってるんじゃない!!!

アンタは何も分かってない!!

ただこの状況から逃れようと口から出任せ言ってるだけ!!

どうせここから解放されたら、カネをくれだの家に帰ってこいだの、今まで通りのことをする!!

あたしはアンタに更正を求めてるんじゃない…っ!!

死んで償えっ!!!

あたしを…っ、お姉ちゃんを…っ、長年苦しめてきたアンタの行動を、死んで償えっつってんのよ!!!!」
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