世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「なんでアタシがアンタらのために死ななきゃ─」


「ほら!!!そういうところ!!

自分がしてきたことを悪いと思ってないんでしょ!?

日々の暴力の他に、あたしたちを餓死寸前まで追い込んで、アンタはオトコとデート三昧!

カネのためにそのオトコたちにあたしを襲わせ、叔父に売った!

カネに困れば娘をキャバクラに売って、その収入をほとんど奪っていた!!

挙げ句、お姉ちゃんが遺してくれたお金だって奪っていった!!!

アンタ…言ったよね?

〝アンタって可哀想な子だね。そんな小さい過去をいつまでも引きずって。茉莉愛が死んだのだって随分前でしょ〟

って!!

忘れないから。あの言葉は絶対に!!!

アンタにとって死は小さなことなんでしょ!?

だったら死ねよ!!!

お願いだから、消えて…っ!!!

この世から消えてよぉっ!!お願いだから…っっ」


ヘナヘナと力が抜けていく。


座り込んだ目の前には無数の小さな水溜り。
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