世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「それが何?犯罪者を殺して何が悪いの?あたしの手が汚れようと、関係ない!アイツは生きてちゃダメなんだよ!!」


「あぁそうだよ!!」


ここに来て初めて彼が声を荒げた。


「たしかにお前の母親は生きてる価値なんかねぇよ!

それは他人の俺だって思う。けど!!

そんな価値のない人間のために、お前の人生ムダにすんのかよ!!!

殺人鬼だって一生後ろ指指されて生きていく覚悟はあんのかよ!!!!

たかだかあんな女のために!!

お前のこの先長い人生、最初から最後まで台無しにさせられんだぞ!?

今踏み留まって俺らに任せたら、今後の人生は保証されるってのに!!

アイツは生きてる価値のない女なんだろ!?

だったらそんなヤツに構って自分の人生めちゃめちゃにすんなよ!!!

もう散々めちゃめちゃにされてきたんだろ!?

この先も嫌な思いして生きてく必要がどこにあんだよ!!

ねぇだろ!?そんなもん!!

お前は幸せになっていいんだよ!!!

そんな簡単なことがなんでわかんねぇんだよ…っ」
< 391 / 490 >

この作品をシェア

pagetop