世界が終わるとき、そこに愛はありますか
どうしよう…。


大丈夫かな深景さん…。


唯さんを探しに出て、銃撃戦になった…となると、相手は浅香さん…?


あたしは深景さんの連絡先を知らない。


だから、大人しく家で待機してるしかない。


『雪花ー?聞いてる?おーい』


もし…もし深景さんに何かあったら…?


撃たれて動けなくなってたら…?


「どうしよう…」


あたしが昨日、唯さんのことを話したから…。


そのせいで深景さんが…っ。


お願い…早く帰ってきて…。


無事でいて…。


「深景さん…っ」


『え?深景って雪花の同居人でしょ?』


『銃撃戦に関係あるの?』


深景さんに何かあったら、あたし生きていけない…っ。


もう誰も失いたくないんだよ…。


あんな思い、もうしたくない。
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