世界が終わるとき、そこに愛はありますか
近くの椅子に腰掛け、待つこと数分。
右手首に包帯を巻いた深景さんが待合室に戻ってきた。
「お前…なんで…」
「銃撃戦があったって聞いて心配で…」
深景さんに駆けよると、彼の表情は一層曇っていった。
「なんで来たんだよ。危ないだろ」
ジロッと睨み付けられてしまった。
たったそれだけのことで、あたしの不安定な心は音を立てて割れてしまうんだ。
「…浅香は、唯の失踪を俺のせいだと思ってる。今のアイツは危険だ。お前も傷つけられるかもしれないんだ。今後、俺の許可なく外出するなよ。わかったな」
深景さんは、外に止めてあった車に乗り込みながら、責めるようにぶっきらぼうな口調で言った。
「…心配だっただけなのに」
心配で心配で、いてもたってもいられなくって無我夢中で探したのに。
右手首に包帯を巻いた深景さんが待合室に戻ってきた。
「お前…なんで…」
「銃撃戦があったって聞いて心配で…」
深景さんに駆けよると、彼の表情は一層曇っていった。
「なんで来たんだよ。危ないだろ」
ジロッと睨み付けられてしまった。
たったそれだけのことで、あたしの不安定な心は音を立てて割れてしまうんだ。
「…浅香は、唯の失踪を俺のせいだと思ってる。今のアイツは危険だ。お前も傷つけられるかもしれないんだ。今後、俺の許可なく外出するなよ。わかったな」
深景さんは、外に止めてあった車に乗り込みながら、責めるようにぶっきらぼうな口調で言った。
「…心配だっただけなのに」
心配で心配で、いてもたってもいられなくって無我夢中で探したのに。