世界が終わるとき、そこに愛はありますか

整理

ずぶ濡れのあたしを、嫌な顔一つせず出迎えてくれたのは、ネットカフェの店員だった。


「急に降って来ましたからね。タオルお貸ししましょうか?」


「お願いします…」


「使い終わったら個室の前にでも置いておいてください」


そう言って、真っ白なタオルを渡してくれたんだ。


個室に入り、安っぽいレザーのソファに座る。


去り際の深景さんの言葉が忘れられない。


〝あぁ、それと、唯の遺体が見つかった〟


「…嘘だ」


嘘だと言って。


どうして唯さんが…っ。


いったい誰に…?


とにかく、調べなきゃ何も分からない。


ボーッとする頭をフル稼働しながらネットニュースを探す。


目当ての記事はいとも簡単に見つかった。
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