世界が終わるとき、そこに愛はありますか
─コンコン


今後の事に頭を悩ませていると、突如ドアがノックされた。


「雪花ちゃーん。俺だけど入っていい?」


涼の声だ…。


「涼!」


ドアを開けると、いつもと変わらない涼の姿があった。


「心配したんだよ?全然連絡取れないんだもん」


「ごめんごめん。相当ヤバいネタ掴めそうだったから、スマホの電源切ってた」


やっぱり仕事─。


あれ?


「でも、既読はついてたよ?メッセージは見てたの?」


「うん。1日1回確認して、知り合いからの情報も仕入れてたから」


そっか。


やっぱり仕事だったんだ。


「ごめんね、仕事の邪魔しちゃって」


深景さんの言う通り、涼は無事だった。


それだけでも救いかな…。
< 439 / 490 >

この作品をシェア

pagetop