世界が終わるとき、そこに愛はありますか
でもね…仕方なかったんだよ…?


好きな気持ちが抑えらんなくって…っ。


優しくされる度にドキドキして、抱かれる度に嬉しくて…でも、切なくて。


あたしのことを本当に守ろうとしてくれる深景さんがカッコよくて、ピンチに助けてくれる深景さんが…どうしようもなく好きだった。


「好きなものは好きなの…っ。あんな最低な男なのに、好きなの…っ。それって…ダメなことなのかなぁ…っ」


声が震える。


もう泣きたくないのに。


あんなヤツのために涙を流すなんて、癪なのに。


「……やめときな。アイツだけは、やめときな」


なんで…っ。


忘れたいのに忘れられないのは、なんでなの…?


「…雪花ちゃん、俺の家おいで。もうアイツの家には帰らない方がいい。俺は仕事部屋が別にあって、そっちに住むからさ」
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