世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「あ…電話は、華さんのことを聞きたかったからかけただけなの」


「あぁ…華ちゃんね」


涼が意味ありげに呟く。


「あたし、華さんが犯人だと思ってるの。華さんは、お姉ちゃんの命日がクリスマスだって断定したから、変だと思って」


「ふーん…。鋭いね、雪花ちゃん」


え……?


涼の目の色がいつもより暗い。


長い前髪が目にかかり、怪しげな雰囲気を醸し出している。


「推理の続きがあるんでしょ?聞いてもいい?俺も犯人は知りたいし」


涼があたしの隣に脚を組んで座る。


「あ…うん」


なんか…変…。


涼の雰囲気がいつもと違う…。


気のせい…だよね…?


「…あたし…お姉ちゃんを殺した犯人はお姉ちゃんのストーカーだと思ってる。唯さんを殺した犯人も」
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