世界が終わるとき、そこに愛はありますか
涼の顔色は変わらない。


真剣に聞いてくれてるだけ…みたいだ。


「唯さんが殺されたのは、犯人にとって不都合な情報を持ってるから。

唯さんしか知らない情報といえばストーカーの存在。

だから、犯人はストーカー。でも、そのストーカーが誰か分からなくて…。

ただ、ある程度条件は絞られてる。

そのストーカーは、あたしが真相に近づきそうなことを知っている人物。

唯さんがあたしにストーカーの存在を教えたってことを知ってる人物。

あたしじゃなく唯さんを殺したことから、あたしを殺せない理由を何か持ってる人物。

この条件に当てはまる人が犯人はだと思ってるの。

涼は、思い当たる人いない?あたしじゃ限界があってさ…」


涼が脚を組み替え、押し黙る。
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