世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「雪花ちゃんが傷つくところを見たくないって思いは本物だよ」


「じゃあ、なんでこんなことするの?あたし、痛いって言ってるじゃん。離してって言ってるじゃん」


どうしちゃったの…?


あたしが頼りにしていた優しい涼はどこにいっちゃったの…?


「日本の警察は優秀だからね」


…なにそれ。


逮捕される前にあたしをどうにかしたいってこと?


「一回だけでいいからさ、雪花ちゃんのカラダ、俺にちょうだい?」


「─っ!?」


冗談じゃない…っ。


お姉ちゃんを殺したかもしれない男に抱かれるなんて…っ。


「いいっしょ?別に減るもんじゃないんだから」


「嫌だってば…!あたしは涼をそんな目で見れない…っ」


涼の手があたしの腰に触れた。


「涼…っ。なんで…?なんでなの…?」
< 457 / 490 >

この作品をシェア

pagetop