世界が終わるとき、そこに愛はありますか
ショックだった。


これが涼の本性だったなんて。


とんでもない本性を隠してあたしと接していたという事実がショックだった。


「そっか。じゃあ、一緒に死んでくれる?」


「は……?」


今度は何…?


一緒に死ぬ?


バカじゃないの…?


なんで?涼…。


本当に涼はこんな人間だったの…?


裏切られた。


騙されていた。


信じたくない。


何もかも、夢であってほしい。


涼がこんな人だったなんて、思いたくないよ…っ。


「睡眠薬飲んでから練炭焚けば、楽に死ねるらしい」


「…冗談だよね?」


殺される…。


冗談を言っている顔ではなかった。


本気だ…。


本気で殺される…。


逃げなきゃヤバイ。
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