世界が終わるとき、そこに愛はありますか
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どれくらいボーッとしていただろう。
睡眠薬がかなり効いてきた気がする。
「ねぇ…もう1つ…。浅香さんを犯人だって疑わせた理由は…?」
ダメだ…意識が遠退いていく。
寝たら命はない。
だけど……。
「そろそろ、寝そうだね」
「教え…て……」
あぁ…目が開かない。
視界が暗くなっていく。
「それはね……から疑…の目を…そら……かっ…から…よ」
聞こえない…なぁ…。
もう…涼の声も……聞こえないや…。
〝お前は幸せになっていいんだよ!!!そんな簡単なことがなんでわかんねぇんだよ…っ〟
最後に聞こえてきたのは、聞こえるはずもない声だった──。