世界が終わるとき、そこに愛はありますか
…なぁんてね。


ホントはあたしが一番よく分かってる。


深景さんは悪い人じゃないって。


だから腹が立つんだ。


「ふぅ……」


もうすぐ復讐は終わる。


終わるんだよ、お姉ちゃん。


「深景さんさ、あたしの疑いの目が唯さんに向いたとき、あからさまに態度変えたよね。あれは何なの?唯さんに疑いの目を向けようと思ったから、前日に揉めてた話を持ち出したんじゃないの?」


この答えを聞いたら、終わるからね。


そう、これだけが疑問なんだ。


何の意図があってあんなことを言ったのかが分からない。


他の行動は何の意図があったのか、わかるんだけどね。


「最後の質問がそんなことでいいのか」


「えぇ。あなたの感情とか意図とか、興味ないから。知りたくもない」
< 485 / 490 >

この作品をシェア

pagetop