世界が終わるとき、そこに愛はありますか
Chapter2
再会
─時は流れて高2秋。
あれから数ヶ月が経つけど、1度もSnow Skyへは行っていないし、深景さんや涼と会うこともなかった。
あの時、Snow Skyは潰れる寸前だった。
お姉ちゃんがいた痕跡が残る唯一の場所は、今どうなっているんだろう。
深景さんに頼んだ犯人探しはどうなっているんだろう。
知りたいことはあるけど、知るのが怖かった。
涼が言うように深入りしてしまいそうで。
深景さんに会いたいかと聞かれると答えはイエスだ。
また会いたい。
その気持ちは変わらない。
でも、深景さんも涼もそれは望んでない。
「…寒…」
夏は急に終わりを告げ、秋が突然やって来る。
あたしたちの再会も突然だった─。