家に帰ったら、見覚えのないゴスロリ美少女が倒れてたんだが。
「服、買いに行くか」

「え、なんで?」

「そのままじゃ、外に出るにも出られんだろ」

 サクラは自分の姿を見て、

「……確かに」

 と呟いた。

「ちょっと、俺ので悪いけど着替えろ」

 俺は、自分のスウェットとジーパンを渡す。

「……はーい」



「へ、変じゃない…?」

「おう、全然大丈夫」

「そ、そうかな…いつもと違うからなんか…変な感じ…」

 まぁ、母さんが生まれてこの方、ずっとドレスを着てたんだもんな…。

 窮屈そうだ。

< 21 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop