きみに ひとめぼれ
きみに ひとめぼれ
「よっ」
「え? あっ……勝見君?」
「おはよ」
「お、おはよ」
「………………」
「あ、あの、昨日は、ごめんね。
せっかく気にして声かけてくれたのに、ひどいこと言っちゃって」
「ああ、別にいいよ。
俺も、お節介だったし。ごめん」
「ううん……」
「…………で?」
「え?」
「どうなの?」
「どうって……えっと……」
「数学、何とかなった? 」
「……あ! 忘れてた。どうしよう。何とかなってない」
「教えようか?」
「ほんと?」
「うん……
で、さあ、数学、教えるからさ、俺の話も、聞いてくれる?」
「ん? うん」
「俺、……坂井さんのこと、好きだよ」
「……へっ?」
「俺と、付き合わない?」
「…………っ」
「え?……なに? なんで泣くの?」
「だって、一目惚れ、だから……」
「えっ? なんでわかったの? 俺が坂井さんに一目惚れしたって」
「……え? 私に、ひとめ、ぼれ?」
「そうだよ、おれ……」「……あ、あの、私も……」
__きみに ひとめぼれ__
꣠*✻:::::✻* END * ꣠*✻:::::✻*
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「そもそもさ、結婚生活続けるために、相手を好きじゃなきゃダメなの?」
「ダメでしょ。
だって、結婚って好きな人とするもんでしょ?
好きじゃなくなったら、結婚生活なんて続けられないじゃん」
「好きかどうかなんてさ、どっちでもよくない?
だって結婚して子供もいるんだよ。
家事して育児して、一日を終えるのが精いっぱいの毎日の中で、
相手を好きかどうかなんて、考えてる暇なんてなくない?
正直どうでもいいよ」
「でも、こんな気持ちで結婚生活続けるのは、よくないでしょ?
お互いにとっても、子供たちにとっても」
「だったらさ……
もう一度、恋したらいいんだよ」
__そんなの、どうやって……
そんな風に悩んだら……
『もう一度 恋する方法』で、検索。
__「そんなの、塗り替えたらいいじゃん」
恋の足跡を辿って見つけたのは、
いつも優しくて、
穏やかな答えでした。
思い出の箱を開けた瞬間、
私の体内メトロノームが、
再びそのテンポを刻み始める。
私たちの恋は、時に甘く、時に切なく、時に苦しく、いつも優しい。
~私の心が動くとき、いつもそばにいたのは、君でした~
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体育祭で応援団長になる。
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◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─◇─
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__かっこいいから。
勝敗を分かつ、応援合戦、対抗リレー……
優勝旗を手にするのはどちらのチームか。
君の応援で、前に進める。
さあ、
『旗をふれ!』
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幼馴染み。
いつも一緒にいて、
相手のことを誰よりもよくわかっている
特別な存在。
友達でもない、恋人でもない、
その中間の、微妙な距離感。
そこから始まる、歯がゆい恋。
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西村 凪咲
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幼馴染みの恋に憧れる女子高生。
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相手はイケメンで、
すらりとしていて、
優しくて、
頭が良くて、
女子にもモテて、
男子からも慕われて。
完璧男子。
だけど私の幼馴染みは、そうじゃない。
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園田 朝陽
(Sonoda Asahi)
見た目も性格もパッとしない、地味男子。
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「はあ……」
それが朝陽の口癖。
朝陽の頭の中は、悩みでいっぱい。
一目惚れ、彼女、あいつ、掃除当番、修学旅行……
私の理想の幼馴染みの相手とは、ほど遠い。
だけど、私の幼馴染みは、
朝陽しかいないんだからしょうがない。
私にとって朝陽は特別な存在。
朝陽にとっても私は特別な存在……のはず。
だって私たちは、幼馴染みなんだから。
それなのに……
朝陽は、恋をした。
「きみに ひとめぼれ」 した彼らの隣で
密かに揺れ動く
もうひとつの恋のおはなし。
<2023.2.28〉
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コメント、レビュー有難うございます。皆様のおかげで電子書籍化になりました。
加筆修正を行い、大変読みやすくなっております。ぜひ電子書籍でもお楽しみいただけたらと思います。宜しくお願いします。




