君のとなりで恋をします。─下─
そして、どこから私が目覚めたことを聞きつけたのか、授業の合間にすぐに桜河が保健室まで迎えに来てくれた。
桜河に背中を押されながら教室に入ると、一気に視線がこちらに集中して…
どんな罵声を浴びさせられるのか、身構えたその時…
「香純!大丈夫??」
「ごめん、成宮。
俺、一瞬掲示板の内容、信じちゃった。」
「成宮さんがそんな子じゃないって、わかってたのに…」
クラスのみんなの声は、想像していたものよりもずっと温かくて…
「桜河…これ……」
“ あんたが誤解を解いてくれたの? ”
そう聞こうとしたところを、桜河に遮られる。