君のとなりで恋をします。─下─
恐る恐る視線をあげると、部員たちは冷ややかな目でこちらを見ていて…
「あ、成宮おっすー。」
「香純ちゃん、お疲れ。」
唯一いつもと変わらない態度で接してくれるのは、まっつんとキャプテンだけ。
でもその二人の存在が、私に大きな安心感を与えた。
「香純ちゃん、大丈夫だった?
何か、倒れたって聞いたけど…」
「え…成宮、倒れたん!?
俺、そういう噂とかに疎いから、全然知らなかった!
……大丈夫か?」
「ははっ…
ただの貧血なんで、大丈夫ですよ。」
キャプテンとまっつんに話しかけられる私を、部員たちは未だ白い目で見続ける。
そして、とうとうある1人の部員が口を開いた。