君のとなりで恋をします。─下─
「…ちょっと待ってください。
なんでそんなに香純を責めるんですか!?
香純に告白したのは俺だし、
別れた原因だって…──────」
「────…柊吾、やめて。」
先輩たちに食ってかかる柊吾の腕を掴んで、言葉を遮る。
「でも───…!」
納得いかない表情を浮かべる柊吾を手で制し、一歩前に出る。
そして部員たちを見据えて、できるだけ堂々とした態度で言った。
「────私…今日限りで退部します。
中途半端に仕事を放り出すことになって…
本当にごめんなさい。」
私の言葉に、ザワめく体育館。
深々と頭を下げる私の腕を、柊吾が後ろから強く引く。