君のとなりで恋をします。─下─
「香純!!落ち着けって!!」
「香純ちゃんが辞める必要なんてないよ!」
「辞めるなんて言うなよ!
成宮のサポートがないと、俺…」
必死で私を引き留めようとしてくれる3人に、私は首を横に振ることしか出来なかった。
「…私のせいで、チームの雰囲気が悪くなってるのは事実だから…」
このチームの一番の武器は、チームワーク。
大会が始まるまであと1週間を切ったのに、これ以上チームの雰囲気を悪くして、チームワークを乱す訳にはいかない。
1年生の時からずっと守ってきたこの居場所を自分から手放すのは、もちろん簡単なことではないけど…
私がいなくなることで、チームが少しでも勝ちに近づくなら…
マネージャーとして、潔く去るべきだと思った。