君のとなりで恋をします。─下─
…大丈夫。もう泣かない。
私は、勢いよく3人の元に飛びついた。
「も〜!!みんな大好き〜!」
「あ、やっと笑った!」
「おいこら、暑苦しい。」
「おい!少しは空気読めよ、桜河!」
バスケ部をやめて、居場所が無くなったって思ってた。
だけど、私にはこんなにも素敵な幼なじみ達がいる。
こんなに安らげる居場所がある。
「私、今日は部活休みなの!
駅前のケーキバイキングに行こうよ!」
「そうだね!」
ニコリと笑って私の手を取る咲花に、私は大きく頷いた。