君のとなりで恋をします。─下─
「ジャン負けの奢りにするか!?」
「俺、甘いもんそんなに食えねぇ。」
手を繋いで歩く私たちの横に、葵斗と桜河も並んで歩く。
てゆーか…
「なんで2人とも、一緒に来る気満々なの?
……部活は?」
家庭部は休みでも、運動部は活動するでしょ?
「俺は、今日顧問がいないから自主トレ!」
自慢げに親指を立てる葵斗。
それなら自主トレをしなさいよ、とは思ったけど、あえて何も言わなかった。
…そんなことより、問題児は他にいる。
「…で?桜河は?」
私が桜河を見ると、やつはこちらと目を合わせようともしない。