君のとなりで恋をします。─下─
あれから、柊吾と話す機会はほとんど無い。
咲花や葵斗は、バスの待ち時間や教室でも話したりするみたいだけど…
私に気を使ってか、あれから柊吾が私たちの輪の中に入ろうとすることはなかった。
今もバスケ部の仲間と教室で仲良く話す彼。
今までなら、柊吾の居場所はここだった。
私の隣に座って、5人で仲良く話してた。
…私が、幼馴染5人の関係性を崩してしまったんだよね…
柊吾と恋人になりたいと強く願ったくせに、すぐに逃げ出して…
みんなに申し訳なくて下を向くと、すぐさま隣に座る桜河に頬を摘まれる。