君のとなりで恋をします。─下─
寒い夜道をおよそ10分歩いてようやく到着したコンビニエンスストア。
駆け込むように中に入ると、すぐに見慣れた人物を発見した。
「香純…。」
名前を呼ぶその声に、胸が跳ねる。
「…柊吾。」
ラフなスウェットにダウンジャケットという服装の彼。
「柊吾がコンビニにいるなんて珍しいね。」
「勉強してたらシャー芯がなくなって…
…香純は?」
「あー、私はお菓子を買いに…」
こうして2人だけで話すのなんて、いつぶりだろう?
内心すごく緊張していたけど…
それを悟られないように必死で笑顔を作る。