君のとなりで恋をします。─下─
「…あ、あった。」
「何組?」
「2組。…桜河は?」
「3組。」
「そっか…離れたね。」
さすがに、去年みたいにみんな同じクラスというわけにもいかないよね。
そっか…今年は桜河と別のクラスか…
「桜ちゃん!また同じクラスだよ!」
嬉しそうに桜河に駆け寄る咲花と…
「…香純。また1年よろしくな。」
そんな咲花を横目で見ながら、今にも泣きそうな顔をする葵斗。
「ちょっと葵斗?
私じゃ物足りないって言いたいの?」
咲花と離れて悲しいのは分かるけど、私に失礼じゃないか?
軽く睨んでやると、葵斗は慌てて両手を横に振る。