君のとなりで恋をします。─下─
綺麗に手入れされた中庭。
普段のお昼休みならいつもここには人が多くいるけど…
今日はもう放課後ということもあって、人気は全くなかった。
広い中庭に置かれた細長いベンチに、並んで腰掛ける。
「成宮…」
そして私の名前を呼ぶや否や、まっつんは勢いよくこちらに頭を下げて…
「すっげー今更だけど…
あの時は本当にすみませんでした!!」
「えぇ!?ちょっと何!?」
私、まっつんに謝られるようなことをされた覚えはないんだけど…
「あの時…成宮をバスケ部から追い出すような形で辞めさせて、本当にごめん。」