君のとなりで恋をします。─下─
「───…バスケ部に戻ってきてください!」
「え…?」
素っ頓狂な声を上げる私に、まっつんは必死で話し始める。
「まっ…じで最悪なんだよ、水瀬桃奈!!
俺、アイツ超嫌い!!
仕事もろくにやらないくせに…対外試合の時だけは〝出来るマネ〟気取ってやがんの!」
怒りを爆発させるようにひたすら彼女の愚痴を言うまっつんに、私は思わず苦笑い。
…これは相当ストレス溜まってらっしゃる。
「それに今、部内の雰囲気が最悪なんだよ。」
「え、なんで?
柊吾がキャプテンだよね?」
あの人望厚い柊吾が率いるチームで、そんなことって有り得る?