君のとなりで恋をします。─下─
一人で色んなことを悶々と考えていると、後ろから誰かに肩を叩かれた気がして振り返る。
「あ…柊吾。」
「元気なさそうだけど大丈夫?
俺で良かったら話くらい聞くよ?」
そう言いながら私の隣の席にゆっくり腰掛ける彼に、私は小さくお礼を言った。
付き合ってた頃のことを思い出すから、中途半端に優しくしないで欲しい。
…そう思う反面、元の幼馴染みの関係に戻れて嬉しいとも思う。
変なの…
桜河からの告白とか、柊吾との関係とか…
最近、自分の気持ちが全く分からない。
自分の気持ちのはずなのに、考えれば考えるほどわけわかんなくて…