君のとなりで恋をします。─下─
「…咲花とケンカ中?珍しいね。」
「ケンカというか…
なんか避けられてるっぽいんだよね。」
「そっか。いつから?」
「3日前?」
キッカケはたぶんあの日の放課後。
あの日…進路のことで職員室に呼び出された私は、荷物を取りに3年生のフロアまで戻ってきて…
廊下で咲花とぶつかったんだけど…
咲花、泣いてたんだよな…。
「咲花がこんなにも怒るなんて、たぶん結構なことを仕出かしたんだと思うの!
だけど心当たりが全くなくてさ…」
「それはかなり困った状況だね。」
机に突っ伏せる私に、柊吾は苦笑いをする。
こんなにも長く咲花と話さないことなんて、今まであったかな?
私たち、今まであんまり喧嘩とかしてこなかったしなー…
だからか、仲直りの仕方もわからない。