君のとなりで恋をします。─下─
桃奈さんが入部して2週間が経った。
二人が仲良さげに話すのを見るのは、やっぱり胸が痛むけど…
これが毎日ともなると、さすがにもう慣れ始めてもいる。
とくに何か問題があるわけでもない。
まぁ…ただ彼女は、目立たない仕事は一切やらない。
タオルやドリンクを選手に手渡し、得点板を捲るだけ。
もちろん、後片付けはいつも私一人でやるわけで…
元々マネージャーは私一人だったから、別に今更大変だとは思わないけどね。
でもなんか、腹立つんだよな…。
私はカゴに集めたボールを運びながら、小さくため息をついた。