君のとなりで恋をします。─下─
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〝咲花と話してみる〟と意気込んだものの…
只今の時刻、16時。
結局お昼休みにも咲花は教室にいなくて、話せずに放課後になってしまった。
「香純、大丈夫?」
盛大なため息をつく私に、柊吾は心配そうに尋ねる。
正直、ここまで本格的に避けられるとかなり精神的に辛い。
…でも、めげるわけにはいかないよね。
「…とりあえず今日は、バス停で待ち伏せしようと思ってる。」
私たちの町に帰るには、絶対にバスに乗る必要がある。
いくら私のことを避けていても、バス停で待ってたらきっと会えるはず。