君のとなりで恋をします。─下─
「…もうっ…泣かないでよ。」
涙でぐちゃぐちゃに歪んだ視界の中で、彼女の瞳に薄らと浮かぶ涙を見た。
その途端に、咲花の温もりに包まれる。
「私ね、この3日間考えてたんだけど…
やっぱり香純のことも大好きなんだ。」
「…うんっ……
私も…咲花のこと大好きだよ。」
咲花と一緒にいられなかったこの3日間は、本当に辛かった。
何をしてても咲花のことを考えてしまうくらい、寂しかった。
「…だからね、思ったの。
もし二人が付き合うことになったら、それって最高なことなんじゃないかなって…
だって、私の大好きな二人がまとめて幸せになるんだもん!」
「う〜っ……咲花ぁ……」